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type: article
title: 今週の週刊朝日それから『1Q84』読了。
timestamp: 2009-06-18T00:00:00Z
profile: sorane-okf/0.1
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# 今週の週刊朝日それから『1Q84』読了。

<p>「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%B5%B4%A9%C4%AB%C6%FC">週刊朝日</a>」を買ったら肝心のコラムは1ページ、これが雑誌のビジネスモデルなのね。『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/1Q84">1Q84</a>』も読了。これまだ諸々のことが宙ぶらりんだし終わってないよね。Book 3はいつ出るんだろ。と思ったら、読売のインタビューを読むと出るかも決まっていないらしい。中高時代に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%BC%BE%E5%BD%D5%BC%F9">村上春樹</a>を片っ端から読んだファンとしては期待を裏切られない出来だったが、批評的には「60歳の作家が35歳のふりをして書いたコスプレ小説」って評価も的を射てはいる。</p>
<blockquote cite="http://d.hatena.ne.jp/hazuma/20090617/1245167190" title="困ったものだ - 東浩紀の渦状言論　はてな避難版"><p>とにもかくにも、リンク先の記事のぼくへの批判（？）は意味不明すぎます。ぼくの原稿をここで再録できれば話が早いのですが、いま売られている号の週刊誌ですのでそうも行きません。興味のあるかたは該当誌をお読みください。</p>
</blockquote>

<p>しかし<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%BC%BE%E5%BD%D5%BC%F9">村上春樹</a>はなぜ舞台を<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/1984">1984</a>年に置いたのだろう。それはオウム的な心象風景を追うには適切な舞台装置だけれど、9.11以降のリアリティとは大きく違うのではないか。しかし、それは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%BC%BE%E5%BD%D5%BC%F9">村上春樹</a>の仕事ではなくて、僕らの世代から出てくるべき仕事なのか。<br />
ところで<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%BC%BE%E5%BD%D5%BC%F9">村上春樹</a>の小説に出てくる男性の主人公って昔から草食系ってイメージがあるんだけれども、どうして今更になって草食系男子とか騒がれるようになったのだろう。中学で留年したときの同級生が、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%BC%BE%E5%BD%D5%BC%F9">村上春樹</a>の小説でタイトルをいうと濡れ場の数を即答し「そんなにあったっけ」と聞くとすらすらと「あれと、それと、そう！これ」みたいな感じで列挙してくるので舌を巻いたことがあるのを思い出した。<br />
犯罪者とそうでない人の心性が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%E6%B0%EC%BD%C5">紙一重</a>だという小説のテーマは、僕がちょうど<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AA%A5%A6%A5%E0%BB%F6%B7%EF">オウム事件</a>前後の予備校時代に往年のテロリストや殺人犯たちと話し、それから大学に入って<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%ED%A5%D5%A5%C8%A5%D7%A5%E9%A5%B9%A5%EF%A5%F3">ロフトプラスワン</a>に入り浸っていた頃に元<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AA%A5%A6%A5%E0%BF%AE%BC%D4">オウム信者</a>なんかと問答した時も強く感じたことで、そういう感覚は改めて思い出した。『約束された場所で』も読んだなあ。<br />
本を読んでタイムスリップした気にさせられてしまうくらい、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%BC%BE%E5%BD%D5%BC%F9">村上春樹</a>も<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AA%A5%A6%A5%E0%BB%F6%B7%EF">オウム事件</a>も僕にとって過去になってしまったし、今やあまりにコンテクストが違ってきている気がする。いい意味で<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CE%A5%B9%A5%BF%A5%EB%A5%B8%A5%A2">ノスタルジア</a>を刺激される一方で、どうしてあんな風に悩んでいたのかなあと振り返っても問題の軸があまりに遠いところにいってしまった。それともどこかでおはらいをされて、天啓のように探すべき何かを思い出すのかなあ。<br />
暗示こそあっても未解決のまま放り出された伏線が多過ぎるし、これから続編が出ることを期待している時点で、作者の術中に嵌っている。読後感は残尿感に満ちているけれど、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%BC%BE%E5%BD%D5%BC%F9">村上春樹</a>がこの作品で問い直そうとした心性そのものが、この<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%BA%A4%EF%A4%EC%A4%BF10%C7%AF">失われた10年</a>の中で忘れられたトラウマで、それは本当にただ時代に押し流されて忘れてしまっただけで、別に克服した訳でもないのだな、とか。心だけ急に昔に引き戻されたように、思考が像を結ばない。</p>
