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type: article
title: カリキュラムも大事だが、夢を持てるようにしたい
timestamp: 2009-03-13T00:00:00Z
profile: sorane-okf/0.1
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# カリキュラムも大事だが、夢を持てるようにしたい

<p><a href="http://blog.hatena.ne.jp/shi3z/">id:shi3z</a>がトップノッチ人材の育成へ向けたカリキュラム案を提示している。提案は概ね賛成だが何点か追加したい。近未来コンピューティング論を1年後期で教えるのであれば、その前期で計算機技術史が欲しい。新技術といっても、かつて成功しなかったアプローチの焼き直しが多いからだ。ユーザーエクス<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DA%A5%EA%A5%A8">ペリエ</a>ンス論では<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A8%A5%B9">エス</a>ノグラフィなど工学的なアプローチも必要だ。独立した講義として必要かは議論を要するが、情報セキュリティや情報<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%D1%CD%FD%B3%D8">倫理学</a>の講義もあった方がいいのではないか。</p>
<blockquote cite="http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20090313/1236918698" title="未踏人材養成大学院のカリキュラム - Keep Crazy;shi3zの日記"><p>現行の教育カリキュラムを批判だけしておいて対案を示さないのはフェアではないので、僕なりに未踏という制度への捉え方の整理と、僕程度の人間が想像し得る範囲の(ちなみに僕は大学にすら行ってない)、「ITエリートならこれくらいは経験して欲しい」というものを書いてみた。<br />
どうだろう?&gt;<a href="http://blog.hatena.ne.jp/mkusunok/">id:mkusunok</a></p>
</blockquote>

<p>このようにカリキュラムを考え始めるとア<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%C7%A5%A2">イデア</a>が止まらないが、その前に目指すべき人材像のようなものを明確に持つ必要がある。SIベンダーの必要としている<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%ED%A5%B0%A5%E9%A5%DE%A1%BC">プログラマー</a>のコーディング能力であれば<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%E2%C0%EC">高専</a>でじっくり効率的に育成できるし、大学教育であればこそ下請けSE予備軍ではなく、新たなコンセプトを産めるような人材を育てたい。<br />
身に付いた能力を発揮できる環境を、どう用意していくかも重要な課題だ。大学院にもなれば教員から一方的に学ぶのではなく自分から研究を通じて専門領域を切り拓き、人生を構想して選び取る自律性が求められる。学生の学力や技術力の低下について世間では<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%E6%A4%C8%A4%EA%B6%B5%B0%E9">ゆとり教育</a>を問題にする向きもあるが、社会が急速に変容する過程で、どこまで頑張ればどう報われるかはっきりしない時代が到来した一方で、かかる環境変化に社会経験の乏しい教員が必ずしもキャッチアップできず、適切な進路指導を行えなくなっていることも問題だ。大学院生なんて立派な大人なのだから、ていねいなカリキュラムで手とり足とり教えなくとも、大きな夢があれば自律的に伸びるはずである。必ずしもガツガツ頑張らないのは、大きな夢を持てないからではないか。<br />
僕らの世代こそ時間をつくって若手を育てるだけでなく、彼らがこの業界で活躍することに夢を持てるように、もっと仕事を通じて活躍していく必要がある。<a href="http://blog.hatena.ne.jp/shi3z/">id:shi3z</a>や<a href="http://blog.hatena.ne.jp/lalha/">id:lalha</a>といった<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B6%E5%BD%A3%C2%E7%B3%D8">九州大学</a>で手伝ってくれている講師陣は、未踏の採択経験だけでなく、若くして会社を経営してエッジの効いた製品を世に送り出しており、学生にとって大きな刺激となったはずだ。<br />
来年度からM1向けへの講義となるが、学生が講師陣を特別視するのではなくて、自分のキャリアに対して大きな夢と自信を持ち、これまで以上に真剣にComputer ScienceやInformation Systemsに取り組む動機となる希望を持ってもらうために何ができるのか考えていきたい。</p>
