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type: article
title: 案ずるより居るが易し
timestamp: 2007-05-20T00:00:00Z
profile: sorane-okf/0.1
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# 案ずるより居るが易し

<p>自分もそのうち小説とか書いてみたいとか思って準備をしているんで，微妙に引っかかった問答．<br />
彼女の投稿をみて謎なのは，どう考えても小説家になることの方が正社員でいることより狭き門だと思うのだが，ということだ．僕だって大学生の頃，新聞記者になりたがったが，学歴を考えると難しいのでITライターをやり，あーライターじゃ食えないじゃんとか試行錯誤している過程で，ものの弾みで情報サービス産業と深く関わるようになった．

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仕事に就いて，失敗を注意されたり怒られたりするのを恐れるとして，<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AE%C0%E2%B2%C8%A4%CB%A4%CA%A4%ED%A4%A6">小説家になろう</a>としたって賞に落ちたり，講評で酷評されたり，デビューできたところで評論家や他の作家から酷評されたり，いろんなことがあるんだろう．<br />
僕も物書きの端くれとして文壇バーで粘っては編集者や作家を横で眺めていて，ああこの世界も大変だな，とか思うのである．けれども本当に辛いのは，注意をされたり怒られたりしなくなることである，ということに気付いた．全く，叱ってもらえるうちが華というものだ．<br />
ただ「更にどうすれば、よりよく生きられるのか、真剣に考え実行しなければ、小説家はおろか、一人前の人間に成長できません」というのは，回答者の作家ならではの世間知らずを感じる．大概の人間はそんな真面目じゃないし，若者を叱ってくる先輩の大半だって，いろんな欠点を抱えながら理不尽な押し付けをしてくるんじゃないか．<br />
だから事大主義的な説教よりは，君がマトモでもオッチョコチョイでも，会社では注意されたり怒られたりするんだから，肩の力を抜いて3年くらい腰を据えて，カイシャの人間模様を眺めた方が，ちゃんとした小説を書けるよとか，そういう宥め方もある気もするんだけどね．回答者は何様かと思って調べたら<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%BE%CC%DA%BE%DE">直木賞</a>作家だった．うーん．</p>
<blockquote cite="http://www.yomiuri.co.jp/jinsei/shinshin/20070519sy41.htm" title="自信持てず社会に出られない : 心身 : 人生案内 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）"><p>２０歳代女性。今春大学を卒業しましたが、働いていません。就職活動中に内定をもらい、１０日ほど仕事を体験したのですが、適性がなく、就職はやめました。<br />
(略)<br />
実は今は趣味に打ち込んでいる時間が長いです。趣味というのは、小説を書くことです。周りの友人は、私が社会人になるより、そちらの方で成功することを望んでいる人が多いのです。<br />
もちろん成功する保証はありません。でも仕事に就いて、失敗を注意されたり怒られたりするのも恐れます。私が行動すべきことは何か、ご助言をお願いします。（東京・Ｔ子）<br />
<center>◇</center><br />
あなたが行動すべきことを、ズバリ、申し上げますと、趣味の小説書きを当分の間、まずやめる。<br />
(略)<br />
自分がどのような人間であるか、他の人たちがどんな思いで生きているのか、わからないようでは小説は書けません。更にどうすれば、よりよく生きられるのか、真剣に考え実行しなければ、小説家はおろか、一人前の人間に成長できません。(後略)</p>
</blockquote>
