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type: article
title: 課題と目標管理について
timestamp: 2004-03-04T00:00:00Z
profile: sorane-okf/0.1
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# 課題と目標管理について

<p>大きく分けて組織が取り組むべき課題には3種類ある。</p>

<ul>
<li>解決のための方法が明らかな課題</li>
<li>時間が勝手に解決してくれる課題</li>
<li>どう手をつけていいか分からない課題</li>
</ul><p>戦略とは本来，時間が勝手に解決してくれる問題に対しては資源を割かず，解決のための方法が明らかな課題は費用対効果を評価したうえで着手し，どう手をつけていいか分からない課題について，情報を集めたり思索を巡らすこと，というのが私の個人的な意見である。<br />
しかし，現実に官僚組織の内部で戦略立案を目標管理しようとすると，往々にして「時間が勝手に解決してくれる課題」に資源を割り当てて実績をでっち上げようとする<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%F3%A5%BB%A5%F3%A5%C6%A5%A3%A5%D6">インセンティブ</a>が働く。解決のための方法が明らかな場合でさえ，ちゃんと解決するためには非常に多くの資金が必要という理由で着手されない場合もある。その点，時間が勝手に解決してくれる問題というのは，どんな金額をつけておいても，高い確率で成果が出るので，何かと都合がいいのである．もちろん，どう手をつけていいか分からない課題に考えを巡らそうものなら，無能としか思われない。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%C2%CE%CF%BC%E7%B5%C1">実力主義</a>とか<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%AE%B2%CC%BC%E7%B5%C1">成果主義</a>といっても，所詮はその程度のことなのである．<br />
わたしはかねて，なぜ日本は太平洋戦争に突入してしまったのだろうとか，なぜいまも政府は失敗を続け，無駄と分かっている産業政策を続けるのだろうかとか，なぜ大手<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%BE%C6%B3%C2%CE">半導体</a>メーカーは相変わらずシリコンサイクルに翻弄されるような投資パターンを続けてしまうのだろうかとか，なぜ有名な企業内発明家の多くが，上司に内緒でしか画期的な研究を進められなかったのだろうかと，疑問に思っていたのだけど，最近は少しずつ，その理由がみえてきた気がする。<br />
問題は，それがみえたからといって何ら解決策が浮かぶでもなく，それ自体が「どう手をつければいいか分からない課題」だということだ。こんな下らないことに悩んで頭を使う自分は，やっぱりきっと無能なのだろう...</p>
